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本記事は2026年8月16日22:50(日本時間)フランス・ドーヴィル競馬場で出走のジャックルマロワ賞の予想記事になります!
日本からは、シックスペンスとシュトラウスが参戦予定になります!
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ジャックルマロワ賞総括
日本馬が昨年に続き2頭(シックスペンス、シュトラウス)参戦するフランスのドーヴィル競馬場で開催される直線マイルG1。1998年のタイキシャトルによる勝利から28年ぶりの日本馬勝利なるか注目される。
欧州古馬マイルG1で波乱決着が相次ぎ本命不在の大混戦だった昨年と異なり、今年の欧州マイル戦線は、2011年のフランケル以来15年ぶりに無敗で英2000ギニー、セントジェームズパレスS、サセックスSの3G1を制した6戦6勝のボウエコー、英2000ギニー及びサセックスSでは惜しくもボウエコーの2着に敗れたものの、愛2000ギニーを制したグシュタード、昨年に比べ安定感を増したBCマイル及びロッキンジS王者ノータブルスピーチと、クラシック世代古馬世代とも明確な柱が存在する。しかし、いずれも本レースを回避、ボウエコーに至っては故障で引退が決定してしまった。他にも、英2000ギニーとセントジェームズパレスSを制したことのあるフィールドオブゴールド、昨年の本レース覇者ディエゴベラスケスも引退し、ジェベルハッタ王者オペラバッロも秋の北米遠征に向けて休養。
予想時点ではG1を4勝しているプリサイスが実績ナンバーワンだが、ロートシルトSから中1週の強行ローテであり、直前のスクラッチの可能性も含めて予断を許さない。昨年に続けて低レベルなメンバー構成となった。
しかし、G1を2勝、2着も2回あったアスコリピチェーノが昨年惨敗したように、たとえメンバーが揃わずとも決して日本馬2頭にとって分の良い勝負ではない。欧州遠征がいずれも初であるうえ、シックスペンスは安田記念を制したとはいえフロック感は否めず、シュトラウスは海外経験こそ豊富だがG1実績は皆無で気性に問題がある。
レースの傾向としては、英国あるいはアイルランド馬が強く、地元フランス勢はここ8年優勝していない。また、3、4歳馬が圧倒的に有利であり、最後に5歳馬が優勝したのは11年前、6歳馬が勝利したのは1970年に一度だけである。血統的にはデインヒルが含まれる馬が力を発揮しやすい。
本命はプリサイス、対抗はレイフ、穴にモアサンダー、ゼウスオリンピオス、大穴シュトラウスとみる。
本命
プリサイス
本命。既にG1を4勝している、欧州最強格の3歳牝馬マイラー。デビュー戦2着もその後4連勝、モイグレアスタッドS、フィリーズマイルとG1連勝してBCジュベナイルフィリーズターフを迎え本命視されたが直前に出走取消。その後英1000ギニーこそ7着に敗れるも愛1000ギニー、コロネーションSを連勝。ただし、コロネーションSの時計は昨年に比べ低水準だった。
古馬との初対決となった前々走ファルマスSではブルーボルトに2馬身差の2着だったが、前走ロートシルトSは斤量条件が前々走より不利だったにもかかわらずブルーボルトと半馬身差の2着まで詰めることができ成長を見せた。
ロートシルトSは本レースと同条件のドーヴィル1600mであり、他にも直線競馬の好走経験が豊富なことも心強い。血統も魅力的だ。他方で古馬との2戦で共に2着とはいえ勝利したことがなく、本レースで勝ち切ることができるかは疑問も残り、絶対的な本命とは言いがたい。ただ、古馬との対決を既に経験していること自体が他の3歳馬よりは計算できる点だろう。また、唯一の3歳牝馬として斤量にはきわめて恵まれている。他方で、前走ファルマスSから本レースというローテは散見され好走例もあるが、さらにロートシルトSを走って中1週となる本レースを走ることは正直想定していなかった。疲労が抜けきっていない可能性も含めて不安が残る。
対抗
レイフ(ライフ)
対抗。仏3歳馬。昨秋ドーヴィルの2歳G3フランソワブータン賞で2馬身半差の快勝。続く2歳G1ジャンリュックガルデール賞ではプエルトリコから3馬身半差の3着。マイルに距離延長した仏2000ギニーではジャンリュックガルデール賞で先着を許したプエルトリコ、ナイトタイムにリベンジし1着。前走はドーヴィル1400mのジャンプラ賞で1番人気を背負いながら差し馬である本馬にはスローペースが合わずザシークレットアドヴァーザリーらに敗れ8頭中5着。ナイトタイムにも再び先着を許した。G1経験は豊富で、1400mよりむしろ1600mが合いそうなうえ、血統も魅力的だが、他方でドーヴィル競馬場が特段得意には思われず、総論で述べたとおり地元フランス勢は8年間勝利がない。また、単なる重馬場巧者である可能性もあり、良馬場が見込まれる本レースで勝てるかは未知数だ。
穴
モアサンダー
穴1。英5歳馬。ロッキンジSでは1着ノータブルスピーチから2馬身差の2着、クイーンアンSでは最低人気のテンボブトニーが勝利する波乱決着の中2着。前走のG2 サマーマイルSではゼウスオリンピオスの4着に敗れた。
前走はスローペースで展開が向かず、最後方から上がり最速の末脚を繰り出しながら差し届かなかったもので、ロッキンジS及びクイーンアンSではゼウスオリンピオスに先着していたため、少なくともG1のペースにおいてはゼウスオリンピオスを上回るとみる。他方で、好走するもののG1を勝ち切るには至らず、総論のとおり5歳馬であることも極めて不利な要素。末脚に賭けるタイプの為、昨年のようなドスローになる場合終始後方から浮上できないリスクもある。
ゼウスオリンピオス
穴2。英国4歳馬。デビューからG2ジョエルSまで4連勝。後にジェベルハッタを制するオペラバッロにも勝利している。しかし、G2サンダウンSではオペラバッロに4馬身近く離され3着となると、初G1挑戦となったロッキンジSはノータブルスピーチ、モアサンダーに次ぐ3着。クイーンアンSでもモアサンダー、オペラバッロに先着を許し、オペラバッロまでの上位3頭とは差があった。前走G2サマーマイルSではモアサンダーらを下したものの、スローペースが本馬に向いた面はあり、G1戦線では二流の印象である。
大穴
シュトラウス
大穴。極度の気性難によりその時々に走れそうな距離を試しており、スプリントから中距離まで幅広く走る。3ハロン単位で距離延長や短縮をするという常識では測れない戦績である。近3走はラッセルボールディン6着、アブダビゴールドカップ1着、香港チャンピオンズマイル12着とモレイラを鞍上にマイル近辺の海外レースを使っている。勝利したアブダビゴールドカップや白富士Sのように、本馬は「気が向けば」好位で先行し最終コーナーで先頭に立つとそのまま押し切るとても強い競馬を見せることができる。アブダビゴールドカップでは中東情勢の影響でメンバーが薄かったとはいえ後のドバイターフで2着、3着に入るクドワーとアンドリアスヴェサリウスを下しており、走力自体はあるはずだ。基本的には何事も無く凡走しそうだが、良くも悪くも日本馬の常識では語れない馬であり、当日の本馬の気分次第で大波乱を起こせるかもしれない。案外直線競馬に向いていたりして。総論のとおり5歳であることはマイナスポイント。
消し
ドリームライナー
消し。仏4歳馬。前走G3エドモンブラン賞1着。昨年ドーヴィルのG3クインシー賞を好時計で勝利しているがその時の2着はキケロズギフト。昨年クイーンエリザベス2世Sを12番人気で制したものの、今季はロッキンジS7着、クイーンアンS8着になるような馬であり、正直あまり評価に値しない。G1経験も一度もない。地元フランス勢であることも総論の通り消し要素。
サートミーセン
消し。スペイン4歳馬。デビュー以来前々走までフランスのレースを使ってきたが、前走G3バーデンマイルを3馬身半さで快勝し、三度目の挑戦で初めて重賞を制した。本レース参戦馬としてはあまり見ない臨戦過程であり、前例が無さすぎて正直如何とも評価し難いが、流石に優勝争いに絡んでくることは無いだろう。
ザシークレットアドヴァーサリー
消し。愛3歳馬。前走はスローペースを味方にドーヴィル1400mのG1ジャンプラ賞を逃げ切りG1初制覇。2着は英1000ギニー覇者のトゥルーラブ、4着は次走でモーリスドゲスト賞を制したサマンガン、5着は仏2000ギニー覇者のレイフとメンバーレベルは高かった。他にも1400mのG3を2勝している。他方で、サマーS、英2000ギニー、愛2000ギニーとマイルG1では掲示板に乗るか乗らないか程度の走りしかできておらず、ここは適性舞台では無い。実際陣営も当初本レースを使う予定ではなく翌週のシティオブヨークSを予定していたが、メンバーが手薄になったためチャンスがあると見ているようだ。
場違い
シックスペンス
場違い。芝1800mとりわけワンターンは強かったが、昨年の大阪杯7着、安田記念12着と芝G1で勝負にならず、南部杯で初のダート挑戦。例年に比べてメンバーが揃っていた中、jpn1でいきなり2着に入った。しかしチャンピオンズCで11着、フェブラリーSで9着に敗れたことで、前々走マイラーズCで久しぶりに芝に戻し7着。鞍上戸崎は速い時計にも対応できたと手応えを口にしたが、同日の芝1800mの3勝クラスでコースレコードが出た高速馬場を考慮すれば決して速い時計ではなかった。前走安田記念では、芝では1800mが丁度良い印象で、昨年の結果からも厳しいとみていたが、まさかの優勝。しかし、ジャンタルマンタルもアスコリピチェーノもエンブロイダリーも不在の安田記念のレベルは極めて低く、しかも本馬の勝利もフロック感がある。総論のとおり5歳であることはマイナスポイント。
ノーランチ
場違い。仏5歳馬。G1経験は一度もなく、一応前々走G2ミュゲ賞を制しているものの、前走G2サマーマイルSではゼウスオリンピオスの8着に敗れた。ドーヴィルはオールウェザーのリステッドでは二度好走しているが、芝マイルのG3では二度凡走しているため、本レースの条件が得意というわけでもなさそう。実力的に光るものがない上に、既に5歳かつ地元フランス勢と消し要素が揃っており、正直勝ち筋は見えてこない。
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