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かつては5歳馬が有利と言われていたが、2022年と2024年に3歳馬が勝利し、3歳から5歳までほぼ同程度にチャンスがある傾向に変わってきた。他方で6歳の勝利は1度のみ。地方馬の勝利も2017年に1度あるのみ。また、昨年はアンモシエラが単勝23.3倍7番人気から史上最低人気及び最大オッズでの勝利で連覇を果たした。
もっとも、例年1800m近辺の距離で行われることの多い本レースであるが、今年は金沢1500mで行われるため、正直例年の傾向はあまりあてにならないだろう。マイラーやスプリンターはともかく、純然たる中距離馬にとっては苦しいと思われる。とはいえ、牝馬限定のダートjpn1級は本レースしかなく、昨年のチャンピオンズカップ覇者ダブルハートボンドや今年のマリーンC覇者のロンギングフォーユーを除けば何だかんだメンバーは集まった。
金沢は地方14場の中でも逃げ先行有利の傾向にあることにも注意したい。これらを踏まえると、JRA勢の中でも本命候補は自ずと絞られてくる。本命タガノミスト、対抗アンズアメ、メモリアカフェ、穴プロミストジーン、大穴タマモフリージアと予想する。
タガノミスト
本命。1200mの3勝クラス、オープンの藤森Sを連勝するも、その後はカペラS11着、大和S14着と調子を落とす。しかし、1700mに距離延長した吾妻小富士Sで2着とすると、栗東S、スパーキングレディーC、オーバルスプリントと3連勝中。とりわけ前走オーバルスプリントはサマーチャンピオン2着、3着のインユアパレス、ハッピーマン、コールドムーンS及びかきつばた記念を制したダノンフィーゴらダートスプリント界の強豪を相手に逃げ切り2馬身差をつけ、上がり最速も記録。シャマルが昨年のさきたま杯で出したレコード(不良馬場)に0.4秒差に迫る優秀な時計を叩き出した(重馬場)。近4走は1400mから1700mの距離で安定した強さを見せており、1500mで行われる今年の本レースは格好の条件。また、パワーの差で牝馬が圧倒的に不利になりやすいダート界において、藤森S、栗東S、オーバルスプリントと牡馬との混合オープン以上を3勝している稀有な実力の持ち主である。マイル以下を主戦場とするダート牝馬のなかでは、頭一つ抜けた力を有していると見るべきで、5歳にして円熟期を迎えている。
本馬の弱点を挙げるなら、砂を被ったり馬込みに入るのが苦手で逃げるとまではいかないにせよ先行しなければならない融通の利かなさだが、総論のとおり、金沢は地方14場の中でも逃げ先行有利の傾向にあるから、少なくとも本レースでは問題にならないだろう。ただ、スムーズに逃げられるかという観点では大外枠を引いたことが気になる。
アンズアメ
対抗1。オープン入り初戦の水無月S1着の際は53kgの斤量に恵まれた面もあったかと思われたが、続くクラスターCでは水無月Sより斤量差が詰まり、かつ、比較的不利な差し脚質でサンライズアムールとクロジシジョーを返り討ちにした勝利には大きな価値がある。ここ2戦牡馬とも対等に戦えているため、牝馬相手なら地力は無視できない。他方で、下級条件では1400m経験も豊富なもののここ1年1200mばかりを使っていることから、1500mは長過ぎると思われること、脚質的にも逃げ先行有利な金沢は合わない可能性がある。
メモリアカフェ
対抗2。関東オークス1着、マリーンC2着、クイーン賞3着、兵庫女王盃1着、エンプレス杯1着、レディスプレリュード1着。交流重賞で馬券内を外したことがなく、特に近3走は3連勝中かつ全て上がり最速の末脚を見せている。前走レディスプレリュードではダブルハートボンド、レイナデアルシーラ、テンカジョウ、アピーリングルックら錚々たるメンバーを下し、2着とは3馬身差をつけた。前走後金沢1500mは向きそうとのコメントがあったのだが、一応1400mでデビューし上がり最速の2着、1600mの1勝クラスを勝利してはいるものの、正直中距離馬の印象が強い。また、デビュー2戦目以来ルメールが鞍上を務めていたが、ルメールがメルボルンカップ遠征を予定していた(結局スティンガーグラスは出走取消となったが…)ことから武豊と初コンビを組むため、コンビネーション面も若干不安だ。兵庫女王盃のように後方からでも差し切る力はあるが、他方でマリーンCでプラウドフレールに楽逃げを許して取りこぼしたこともあるため、先行有利な金沢では位置取りが後方になりすぎないように注意したい。
プロミストジーン
穴。デビューから5戦続けて上がり最速を記録し、ヒヤシンスSや青竜Sでも牡馬と対等に渡り合い2着。3歳の7月には2勝クラスを突破した。その後マリーンCではプラウドフレールに楽逃げを許し、メモリアカフェにも先着され3着。今年に入り牝限3勝クラスで5馬身差をつけて勝利しオープン入り。兵庫女王盃で何を思ったか逃げたが、後方から進めたメモリアカフェに敗戦。エンプレス杯では再びメモリアカフェの4着に敗れ、武豊は距離が短い方が良いとコメントした。その後大沼Sで5着に敗れると、大井に転入。転入初戦を4馬身差で快勝した。
時折出遅れることがあるため本命には推しづらいものの、戦績からも明らかなように中央馬並みの実力を有するし、マイル近辺の距離で最も力を発揮する。他方で、メモリアカフェにはここ3戦先着を許しており相性が悪い。
タマモフリージア
大穴。新馬戦を3馬身半差で制すると、JBC2歳優駿は出遅れながら優勝。全日本2歳優駿でもパイロマンサーと僅差の2着となったが、その後京浜盃6着、関東オークス4着と低迷。もっとも、前者は馬体重の減りすぎ、後者は2100mの距離に原因を求めることができ、実際、前々走スパーキングレディーCは上がり最速38.7秒の末脚でタガノミストを追い上げるも1馬身半及ばず2着、前走マリーンCは逃げたロンギングフォーユーに上がり最速の末脚を使われて4馬身差をつけられ2着と勝ちきれないまでも上位で安定している。1500mはキャリア最短距離になるものの、戦績を見る限りマイルで鋭い末脚を使うレースが一番向いており、距離は問題ないだろう。また、斤量有利な3歳馬であることも追い風。ただ、総論で述べた通り逃げ先行有利な金沢において本馬の脚質及び最内枠が向くかは疑問。デビュー以来田口が一貫して騎乗してきたのは良いことだが、田口はG1・jpn1級を勝利したことがない。
テンカジョウ
消し。一昨年の本レース3着、昨年の本レース2着。今年はクイーン賞1着、川崎記念7着、エンプレス杯2着、レディスプレリュード3着。
昨年のチャンピオンズカップ、今年の川崎記念が共に7着であるように牡馬相手だと若干苦しいものの、牝馬交流重賞では過去11戦全て馬券内の安定感を誇る。本レースでも過去2年馬券内。もっとも、過去2年の本レースは1860m、1800mで行われたもので、本馬のキャリア最短距離は1600mであり、1500mは初。ゲートで時々出遅れる本馬にとって一層距離が足りない可能性もあり、逃げ先行脚質が有利な金沢で本馬のような差し追込型は不利でもある。
スカンジナビア
消し。現在地方で9連勝中で、前々走で本レースと同舞台の読売レディス杯を逃げ切り勝利しているが、中央では2勝クラスですら全く通用しなかった馬であり、総論のとおり7歳馬による本レースの勝利は過去にない。
ケテンドリーム
消し。昨年の東京シンデレラマイルではホーリーグレイルに完敗し4着、今年は兵庫サマークイーン賞を逃げ切り勝利するもメンバーレベルは低かった。本レースと同舞台の読売レディス杯は4着、前走レディスプレリュードでは地方馬最先着の6着も、中央馬5頭が上位5頭を占めたレースであり、中央馬との力量差を見せつけられたとも言える。
アンジュルナ
消し。春先にユングフラウ賞、浦和桜花賞を勝利するまではマイル以下の距離で強さを見せていたが、1800mに距離延長した東京プリンセス賞で明らかにラスト1ハロンで止まり2着に敗れ連勝がストップ。関東オークスは逃げたが2100mの距離を持つはずもなく9着。前走は1700mに距離短縮し、斤量差をものともせず5馬身差の快勝。3歳の地方馬の中では頭一つ抜けた力を持ち、距離適性も有りそうだが、メンバーレベルの上がるここでは流石に苦しい。
ラブラブパイロ
場違い。昨年もレディスプレリュード7着から本レースに臨み10着。今年もレディスプレリュード10着から本レースに臨むが、同様に通用しなさそう。中距離中心に使われておりマイル以下の経験も少ない。総論のとおり7歳馬による本レースの勝利は過去にない。
ローリエフレーバー
場違い。昨年もレディスプレリュード10着から本レースに臨み11着。今年もレディスプレリュード12着から本レースに臨むが、同様に通用しなさそう。また、東京シンデレラマイルで2年連続惨敗しているように、マイル以下の距離も良くないだろう。
チャチャハツゴウ
場違い。前走レディスプレリュードで交流重賞に初挑戦したが、12着からも2.2秒差離される最下位13着。茶々、初、江の浅井三姉妹にはロマンをかき立てられるが、本馬がこのレースで好走するロマンはどうにも描けない。最下位となることがほぼ確定的と評価せざるを得ない。
北海道鹿部町*伊藤選手の出身地
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