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昨年の船橋1000mとうって変わって金沢1400mで開催される。内外の有利不利はあまりなく、地方14場の中でも逃げ先行有利なコースだ。専らスプリンターのみが参戦していた昨年と異なり、スプリンターとマイラーが共に参戦できる距離のため、JRA勢のメンバーが揃った。一般論として、前走は東京盃か南部杯からが有力。東京盃との連勝確率は少なく、むしろ2着から5着からの本レース1着の例が多い。今年の特殊事情として、金沢1400mを見据えて東海S、サマーチャンピオン、オーバルスプリントを使ってきた馬も多い。
近10年で地方馬が4勝しており、他のJBC競走のようにJRA勢が絶対的な優位を築いているわけではない。
本命マテンロウコマンド、対抗メイショウハチロー、ウィルソンテソーロ、穴インユアパレスとJRA勢を高く評価しつつ、地方馬では大穴としてゼーロスとティントレットに注意を払いたい。
マテンロウコマンド
本命。3歳時にはダート1400mを4連勝して昇竜S、兵庫チャンピオンシップを制した。武蔵野S10着、根岸S11着となり、古馬重賞では通用しないかと思われたが、かきつばた賞3着と立て直すと本格化。黒船賞、東海S、サマーチャンピオンと3連勝中。戦績の通りワンターンは向かず小回りが良い馬で、距離も1400mがベスト、東海S、サマーチャンピオンとも先行力を見せているため、金沢1400mは適した舞台だ。前走サマーチャンピオンでは59.5kgを背負いながら勝利したが、サマーチャンピオンでトップハンデが勝利したのも、斤量59kg以上を背負った馬が勝利したのも史上初。ここ3戦インユアパレスに3連勝中。なお、勝利の際の鞍上は全て今回騎乗する松山である。大外枠を引いたが、総論の通り内外の有利不利はあまりないので問題ないだろう。
メイショウハチロー
対抗1。1400mの1勝クラス、2勝クラスを連勝すると、3勝クラスでは2度2着となるも、距離を1600mに延ばすと、サムシャインに差し切られそうになりながらも差し返す勝負根性を見せ勝利しオープン入り。前々走東海Sはメンバーが揃う中最終盤まで先頭を引っ張り2着。1着マテンロウコマンドや3着ドンインザムードより1キロ斤量が軽かったとはいえ、これらの馬とともに終始先団にいた内容は濃かった。
前走南部杯では、初のG1・jpn1級への参戦ながら、ワンターンの東京ダート1400m、1600mのコースを得意としており、3勝クラスを勝利したのも東京1600mであることから、ワンターンのマイルへの適性及び逃げ先行脚質を高く評価し対抗の一角に挙げたところ、見事優勝。本レースの優先出走権を獲得した。1400mの距離は問題ないとしても、小回りよりはワンターンに適性のあるタイプにも思われ、この舞台ではマテンロウコマンドより一歩劣るか。
鞍上は前走に続いて地方の名手吉原であり、大いに期待したい。
ウィルソンテソーロ
対抗2。連対してくれる確率が最も高いが、若干勝ちきれないところもある馬。昨年南部杯を4馬身差の圧勝で制したがJBCクラシックは5着。チャンピオンズCでは3年連続2着。今年のフェブラリーSでも2着となった。ドバイワールドカップへの遠征を予定していたが回避して臨んだかしわ記念では、JBCクラシックとは打って変わって素晴らしいパフォーマンスで船橋適性の無さを不安視する私の予想を一蹴し優勝を果たした。さきたま杯では、1500mのかきつばた記念を制したのは3年前のことであり、近時はマイルが得意になりつつあるとはいえ1400mは流石に短すぎないかと適性を疑問視したところ、かしわ記念で破ったロードフォンスに1馬身差で及ばず2着。やはり1400mでは追走に苦労し、後方から上がり2位の35.9秒の末脚で追い上げたものの及ばなかった。前走南部杯では逃げて2着に残ったストレングスに3馬身差をつけられ、追い上げるどころか上がりも劣ったことでむしろ突き放され3着。
jpn1及びG1を3勝2着8回の実績は今回のメンバーの中で群を抜いているが、前述のとおり1400mは短すぎるように思われるし、特にこの1年は昨年の南部杯1着、フェブラリーS2着、かしわ記念1着とトップレベルの力をマイル戦線で示していたにも関わらず、マイルでも怪しかった前走南部杯の内容は大いに不安を残すものだった。7歳になりかつての力を維持できなくなりつつあるのかもしれない。
インユアパレス
穴。今年に入ってから根岸S9着→黒船賞3着→栗東S3着→東海S4着→サマーチャンピオン2着→オーバルスプリント2着。東海Sでは、レース自体のメンバーレベルも高く、特に上位4頭の力は抜けていたように思うし、サマーチャンピオンで追い込んで2着となった内容や、オーバルスプリントで好位からしぶとく上がり2位の末脚で伸びた内容は強さを感じるものだったが、如何せん勝ちきれず重賞未勝利。現在マテンロウコマンドに3連敗中。オープンとG3の間くらいの馬という印象で、馬券の一角としては考慮したいが、勝ちきるまでは難しそうか。
ゼーロス
大穴1。鎌倉記念3着、ハイセイコー記念1着を経て、3歳ダート3冠のトライアル雲取賞、京浜盃ではそれぞれ5着、4着と地方馬最先着。しかし、3冠路線には進まず距離短縮し、兵庫チャンピオンシップではサトノボヤージュやトウカイマシェリに次ぐ3着。前々走優駿スプリントを4馬身差で快勝すると、前走東京盃では昨年覇者のヤマニンチェルキや兵庫チャンピオンシップで先着を許したサトノボヤージュやトウカイマシェリにもリベンジし優勝。地方馬が東京盃を勝利したのは8年ぶりの快挙だった。総論のとおり東京盃は勝ち馬よりも2着から5着馬に注目するのがセオリーだが、3歳で1キロとはいえ斤量も恵まれ、勢いのある本馬を無視するわけにはいかないだろう。
ティントレット
大穴2。昨年の東京スプリント10着を除けばさきたま杯2年連続4着、オーバルスプリント5着、東京スプリント2着と交流重賞では通用しているが、その割に地方重賞では信じられない崩れ方をするのでイマイチ掴みどころがない。さきたま杯で2年連続4着となったあとは前々走アスター5スター賞を勝利し、前走東京盃も1着と0.3秒差の5着。鞍上に名手Cデムーロを確保したのが不気味。
ハッピーマン
消し。園田では兵庫ジュニアグランプリ1着、兵庫CS2着、兵庫GT1着と強いのだが、それを除けば見るべきところはない馬。明け4歳世代のなかでは全日本2歳優駿2着等早期から頭角を現してきた馬だが、フェブラリーSではマイル以上の距離でのパフォーマンスの悪さから場違い評価としたところ案の定16着と惨敗。その後は東京スプリント9着→栗東S7着→東海S8着→サマーチャンピオン3着→オーバルスプリント5着。
かつては同世代の同路線組マテンロウコマンドと好勝負を演じていたが、すっかり差が開いてしまった。栗東Sではインユアパレスに、東海Sではマテンロウコマンド、メイショウハチロー、インユアパレスに、サマーチャンピオンではマテンロウコマンド、インユアパレスに、オーバルスプリントではインユアパレスに、それぞれ先着を許しており、今回のメンバーとは何回勝負しても勝ち目はなさそう。
エコロガイア
消し。JRAでは令月S2着くらいしか目立った成績はなく、今秋園田に転入。転入初戦の園田チャレンジカップを4馬身差で逃げ切り快勝。繰り上がり出走ではあるものの、最近までJRAオープンで戦っていたため、全く勝負にならないということもないだろう。
オマツリオトコ
消し。近2走は園田1700mのレースで連勝しており、かつ鞍上が地方の名手吉原だったが、1400mに短縮して鞍上も吉原ではなくなるのはどうか。一応昨年の兵庫ゴールドトロフィーでハッピーマン、マテンロウコマンドに次ぐ3着に入っているが、53kgの軽ハンデに助けられた面は否めず、地方重賞でも1400mでは勝ちきれていない。
ケイズレーヴ
消し。本職はダートだが、今年の小倉記念と中京記念で中央芝に挑戦し共に12着となった地方馬。前走オーバルスプリントでは先行争いに加わらず上がり3位の末脚で後方から追い込んで2着と4馬身差の3着。ダノンフィーゴやハッピーマンら一部の中央馬には先着したものの、着狙いの競馬が精々と見る。
イグザルト
消し。東京盃11着、東京スプリント8着と交流重賞で通用していないし、昨年の東海S12着とJRA重賞でも通用していなかったが、さきたま杯では上がり最速の末脚で追い込み3着と大健闘。しかし、前走オーバルスプリントでは道中捲る無駄な動きも響いたか6着に敗れ、やはりさきたま杯はフロックだった模様。
ジョージテソーロ
場違い。中央ではオープン入り後オープンやリステッドで4連続二桁着順となると、今年に入り地方転入。フジノウェーブ記念では東京大賞典7着の実力馬ナンセイホワイトに2馬身差で敗れたものの京成盃グランドマイラーズでは上がり1位の末脚で昨年の本レース2着のウィリアムバローズを差し切り優勝した。かしわ記念では4着コスタノヴァから4馬身差をつけられたものの5着と健闘。しかしプラチナCでは内枠で出遅れたとはいえ6着、1400mは短すぎると予想したさきたま杯では案の定7着。
その後も1600mの地方重賞スパーキングサマーCは4着も、1400mの交流重賞オーバルスプリントでは8着とブービー。やはり1400mは向いていない。
北海道鹿部町*伊藤選手の出身地
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