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ドラフト採点〜!
素人の独断と偏見による採点なので、読み物程度に読んでね&是非コメントください〜
初回なのでざっくり経緯
当ブログ管理人”しゃけまる子”に、夜な夜なスポーツの予想や採点を送ってくれる”mofu”
このmofu、特に野球に関しては、野球経験0にも関わらず、下手したら小学生の時代からウォッチし、エクセルのスプレッドシートに記載、変態の域に入っており、「ブログにで公開してみたら?」と冗談で言ったら「出してみる」とのこと。というわけで、連載?予定です
野球にとどまらず競馬なども連載予定です
順位
1位 阪神楽天 95点
3位 ロッテ中日 90点
5位 広島ヤクルト 85点
7位 西武 80点
8位 日本ハム巨人 75点
10位 オリックス 65点
11位 ソフトバンクDeNA 60点
1位タイ 阪神 95点
ここ数年戦力が充実しており概ねどんなドラフトをしても許される状況にあったが、今年は佐藤輝明や森下の将来的なポスティングや、大山の衰え、近本のFA取得を踏まえ、大砲とセンターの補強が急務であった。今年のドラフトは大卒スラッガーが立石筆頭に豊作であり、この好機を上手く生かした素晴らしい内容の指名となった。
1位指名で立石を3球団競合で引き当てると、2位でも東都屈指の大砲谷端を獲得。大学日本代表でドラフト1位2位を固められたのは大きい。先に述べた通り佐藤輝明の流出だけでなく大山の衰えにも備えることを考慮すれば、同年代三塁手を2名獲得することは特段マイナスではない。そもそも谷端の守備は怪しく、将来的にはDH、一塁、左翼での起用を念頭に置くべきだろう。
3位岡城は近本の後継者を任せられそうな即戦力。右打ちの好打者で俊足。センターを守れる外野手という点で平川や秋山にはない魅力がある。なお、センター補強という点では、俊足以外に特段光る点はないが、育成2位山﨑もスペアとして獲得している。
ドラフトの上位3名を野手で占めたことは例年なら非難の対象だが、今年は大卒野手が豊作だったこと、補強ポイント、獲得できた選手の質からすれば問題ない。
4位早瀬は甲子園では常時140km後半を投げていたが、当てられて単打される場面が目立った。しかし素材としては光るものがあり、指名順位も含め適正だろう。
5位能登はイースタンリーグで投手4冠を獲得したが、イースタンリーグで規定投球回等に到達するレベルの投手は即ち一軍に昇格できないレベルの投手ということであり、タイトル自体はあまり評価に値しないし、年齢的にも伸び代はあまり無いと考え指名はされないと予想していた。しかし、同年齢で昨年育成指名した早川が支配下登録されある程度1軍でも通用したこと、支配下の最後の指名と考えれば許容範囲の指名だろう。
育成1位の神宮はmax148kmのサイドスロー。トミージョン手術から復帰し今秋は投げられる姿を見せた。今ドラフトで獲得した3投手はいずれも先発タイプの投手であり、柔軟な起用ができそうなのも良い。
1位タイ 楽天 95点
近年投手を積極的に指名しているにも関わらずチーム防御率の改善に繋がらないことから即戦力先発投手を3人獲得。そのうえで支配下の捕手の絶対数が足りないところを高校屈指の捕手大栄、四国アイランドリーグ屈指の捕手島原を指名し、島内岡島の引退で補充と世代交代が急務の外野についても3名補強した。更に育成指名でロマン砲を指名しチームに欠けている長打力の補強も図った。
1年でチームの全ての穴を埋めるような指名はまず出来ないことを踏まえれば、尽くせる手は尽くした好指名だったと言える。
1位藤原は最終学年で一気に評価を上げたmax156kmの大卒先発投手。4年の秋には課題のコントロールも改善された。2位伊藤は仙台育英でも、早稲田大学でも下級生の頃からエース級として投げてきた。球速は高校の時から大きな向上はなく、伸び代がどこまであるかは疑問だが、試合を壊さない投球はできるはず。6位九谷は今年都市対抗を制し橋戸賞を獲得した王子のエース。準々決勝以降も連投しても球威は衰えず、スタミナは評価できる。少なくとも3人のうち2人は来季開幕ローテ入りを期待したいところ。
3位繁永は昨年時点では東都屈指のヒットメーカーとして1位指名を予想していた大学日本代表二塁手。今年は調子を落としていたのでこの順位で指名して復活に期待するのはアリ。
4位大栄は高校生屈指の捕手だが、U18日本代表では攻守とも苦しみ、打では無安打、送球イップスも懸念された。そのせいか最終的に調査書は5球団のみに留まったようだが、仮に捕手起用が厳しくても春先の代表候補合宿で見せた打撃センスは本物でコンバートも可能だ。育成5位の島原は24歳の打撃型捕手。2年続けて四国アイランドリーグで3割4分台の打率を残しているが、年齢と成績の向上が無いため指名は厳しいと見ていた。こちらも場合によってはコンバート込みの指名だろう。いずれにしても、正捕手太田の打力が厳しいこともあり、打撃に優れた捕手の指名を重ねたとみられる。
5位伊藤はれいめい高校の好左腕。球速の割に結果を残せなかったが、最後の夏に鹿児島県大会準優勝。今年プチブレイクした泰のように時間は掛かるかもしれないが、楽しみな指名となった。
7位阪上、育成1位幌村、育成2位大坪と3名の外野手を指名した。ポスティングやFAで辰己のMLB挑戦が現実的になりつつあるため、7位阪上の場面でセンターも守れる社会人外野手天井や大森を指名しても良かったが、順位縛り等があったのかも。幌村は俊足の高卒3年目センター。帝京長岡時代から元々打撃は高く評価されており、辰己の後継者として期待。大坪は長距離砲。確実性はさておき、NPBでも一目置かれるスイングスピードと飛距離を誇る。
長距離砲という括りでは育成4位金子も楽しみな存在。一塁専のプルヒッターだが盛岡大付時代から強い打球を飛ばしており、大学でも多くの本塁打を放っている。
育成3位中沢は飛び抜けた球速、実績がある訳ではなく意外な指名だった。
3位タイ ロッテ 90点
近年小川、友杉、池田、上田、宮崎と即戦力内野手を獲得しても一軍に定着できなかったり攻撃面のプラスを生み出せない事態を招いているからか、今年は大学生内野手が豊作な年であったにも関わらず高校生中心の指名に舵を切った。一昨年、昨年とも乏しい戦力で何とかCSに進出していたが、戦力的には今年のように最下位あたりが相当なメンバーであり、少しでも抜けた存在の大物が誕生することに賭けるしか浮上のきっかけは掴めまい。他方で下位で即戦力投手も抜け目なく指名している。
1位石垣は高校生年代が稀に見る不作であった今ドラフトの高校生の中では1人抜け出た評価だったmax158km右腕。オリックスとの競合を制した。下級生時には甲子園でも先発しているように先発自体ができないわけではなかろうが、最後の夏はリリーフのみ、限られたイニングでの起用となった。本人はNPBでの先発に意欲を見せており、勝負できる変化球を増やしたいところ。
2位毛利はかつては打たれだすと止まらないところがあったが最終学年で安定。日米大学野球でも素晴らしい投球を見せた。今年の左腕候補の中では即戦力に近い部類であり期待したい。外れ1位くらいはあると思っていただけに、石垣、毛利で1位2位を固められたのは大きかった。
3位奥村は横浜高校の左腕だが、脇腹の故障もありパフォーマンスは思わしくなく、後輩の織田に実質的なエースの座を譲っていた。寧ろ神奈川大会で2打席連続本塁打を放った長打力のある外野手として評価したいところだが、本人の希望を尊重し、ケガを完治させたうえで投手としてどの程度通用するか見極めてほしい。
4位桜井は1位指名もあり得ると思っていた高校屈指のスラッガー。甲子園には縁がなかったが、埼玉大会をみる限りずば抜けた長打力を有する。
5位冨士はmax155kmの直球に注目が集まりながらも大学時代は指名漏れした。現在は直球より寧ろ変化球投手の印象で、社会人No.1右腕と言ってよいだろう。この順位で獲得できたのは素晴らしい。
6位岡村は中央球界では無名だが、俊足の九州屈指の捕手。今ドラフトでは高卒外野を獲得できればなおよかったが、寺地と年齢が近いことからすると外野転向込みの指名かもひれない。
7位田中は社会人ながら粗削りな素材型。
育成1位中山は夏の茨城大会4回戦での完全試合が印象的。身体ができてくれば、木村優人のように早めに出てこれるはず。
育成2位高橋は高卒2年目にして四国アイランドリーグplus防御率2位。奪三振率はやや低いが、後半戦は無双していた。
育成3位杉山は大学日本代表の俊足外野手。大学日本代表ながら育成指名となったのは当てる打撃が多く長打に乏しいことが影響しているだろう。1軍で代走や守備固めで使えるイメージができれば支配下登録があるだろう。
3位タイ 中日 90点
近年ドラフト1位で獲得している大卒投手、特に仲地と草加が思うように稼働できず、今季ローテを支えた大野と松葉の年齢も考えれば即戦力先発を獲得したかったところ、1位中西を単独指名できただけでなく、2位で同じくドラフト1位クラスの櫻井を指名できたのは大きい。斎藤汰や島田のような将来的なスケール感は無いかもしれないが、現時点でほぼ完成されており、2人とも来季の開幕ローテとなってもおかしくない。ただし、中西の肘の調子は若干不安である。
3位篠崎は高卒2年目にして大きく飛躍した徳島インディゴソックスのリリーバー。元々コントロールに苦しむタイプではなかったが、出力が上がったことで少し制球できずに戸惑うところはあるが、2年前に軒並み指名した4位から6位までの各投手のように生粋のノーコンではない。早ければ来季から松山のような成長曲線を描けるはず。
4位能戸は甲子園では怪我のために満足なプレーを見せられなかったが、9球団が調査書を送った外野手。6位で花田を指名したのも良かった。こちらは両翼タイプだが、強肩で長打力が目立つ。確実性の低さはプロで苦しみそうなポイントだが、昨年大砲タイプの大卒野手を指名できなかったのが若干心残りだっただけに支配下最後の指名としては良い指名。育成3位三上は高卒3年目にして四国アイランドリーグ盗塁王に躍進した外野手。岡林より下の年齢の外野手が居らず、特にセンターの控えとなる外野手が欲しかったところ、この3名の外野手補強は補強ポイントに沿った好指名だった。
5位新保は好守の大型遊撃手で指名順位は適性だが、正直大卒二遊間がこれ以上必要だったのかは若干疑問。もう1人即戦力リリーバーの獲得に動いても良かったかもしれない。
育成1位牧野は今年リリーフ転向で球威の増したオイシックスの26歳左腕。年齢的に開幕時には支配下指名の上即戦力リリーバーとして活躍してほしいところだが、被本塁打数が多いことは気になるところ。
育成2位石川は一三塁タイプの長身の長距離打者。2年夏に四番打者として甲子園出場経験もある。
捕手、特に高卒捕手を1人補強しても良かったが、昨年指名した石伊の目処が立っていること、今年は捕手候補が各カテゴリー不作だったことから無理をしなかったと思われる。
5位タイ 広島 85点
事前に立石の1位指名を公言し、3球団のみの抽選に持ち込んだまでは素晴らしかったが、抽選を外し、続いて外野手の平川を指名したのは補強ポイントに合っていないのではないか。日米大学野球で活躍し、左右両打席から鋭い打球を放てる素晴らしい打者だが、センターを守れるタイプではない。秋山の守備に衰えが隠せないセンターを除けば両翼は渋滞しているというのが実情であり、3年前のドラフトで指名した即戦力社会人投手が軒並みものにならず河野に至っては戦力外となり、2年前のドラフトで指名した赤塚も戦力外となった状況を踏まえれば、1位2位で即戦力投手を指名し、3位以降でセンターを守れる外野手を獲得するのが得策だった。他球団の項でも述べているが、具体的には大森、天井、大島あたりが狙い所だっただろう。獲得した以上阪神大山のように活躍して欲しい。頑張れ。
とはいえ、2位指名の斎藤と合わせて考えればそう悪い指名でもなかった。完成度は中西や櫻井に劣るとしても、外れ1位迄で消えていてもおかしくない先発型投手を獲得できたのは大きい。
3位指名の勝田はNPB最低身長となる163cmの二塁手だが、決して非力ではなく、しっかり振り切って強い打球を放てる。守備の動きも軽快で、大学日本代表の守備練習ではオプションとして二塁を守る立石等とは全く違う動きを見せており、菊池の後継者として育成したい。菊池の守備の衰えは近年顕著であり、いつまでも頼っていられないことを踏まえると、若干高掴みの感はあるものの、良い指名だったと言えよう。6位でも神村学園伊賀の強肩の遊撃手西川を指名。高校時代から木製バットを用いているものの、チームがあまり強くなく、強豪チームとの対戦経験は少ない。時間のかかるタイプだとは思うが、今回戦力外になった韮澤と同じくらいの時間は与えて成長を見守りたい素材。更に、育成2位では徳島インディゴソックスの岸本を指名。昨年もドラフト候補だったスピードスターだが、今年は長打力も増した。内田、仲田、渡邊とスラッガー系の素材型ばかりを高掴みで獲得してきた近年のドラフトだったが、今年は世代の異なる二遊間を一気に補強しバランスを取った。
4位工藤はmax159kmと今年のドラフト候補の中では最速を誇るが、コントロールには課題がある。
5位赤木はmax153kmの長身右腕。天理高校時代は現日ハム達の控えで全く目立たなかったが、大学で躍進し佛教大の絶対的エースとなった。カープの好きな長身右腕で、かつ先発で大成しそうなタイプは貴重。
7位高木はノーヒットノーランを達成した昨年の時点ではドラフト1位もあると思っていた。故障の影響があるとはいえこの順位で獲得できたことは驚きで、思った以上に怪我が重いのかもしれないが、この順位なら1、2年のリハビリは許される。
育成1位小林は、打撃に苦しむ面はあるものの松川とともに城西大の中軸を打ち下級生から出場機会のあった捕手。首都大学リーグでベストナインの受賞経験もあり、近年大卒捕手の指名自体が減少する中貴重な指名(なお、ドラフト後に磯村が戦力外)。
外れ1位平川は驚きだったが、それ以降は総じて適正順位での指名ができており全体を振り返れば例年並みかそれ以上の指名ができたといえよう。
5位タイ ヤクルト 85点
1位2位を野手で占めたことで低評価とする声があるようだが、個人的にはむしろその点が高評価のドラフト。4番サード村上のMLB流出が確定的で、山田が負傷がちで武岡も伸び悩み、北村恵などが本職でもないのにセカンドを守っており、センターのレギュラーのはずの塩見は今季も怪我。遊撃も伊藤の成長こそあれ長岡の長期離脱があった。オスナサンタナの外国人を除けば打力に乏しく、本拠地が打者有利であることを鑑みれば今季はかなり厳しいチーム打撃成績だった。
このように、即戦力内野手の補強が投手補強より優先されるチーム状況にあり、毎年の恒例行事である投手1位指名をしなかったことを寧ろ高く評価したい。
1位松下は大学日本代表の正三塁手。立石や谷端らより守備はよく、六大学でも本塁打を量産している。村上レベルを望むのは酷としても、日本屈指の長距離砲に育つ可能性は十二分にある。来季の正三塁手候補として大切に育てたい。
2位松川は現在右肘の怪我があるものの、俊足でパンチ力もある遊撃手。今年は大学生遊撃手の候補が乏しかったので、守備の面ではNPBで遊撃ができるかには若干疑問はあるものの、セカンドやセンター転向も十分考えられるし、前述の通りどちらも穴である。他方6位石井巧は社会人遊撃手。日ハム石井一成の弟だが、社会人1年目で打撃向上も昨年より成績大きく低下したこと、遊撃にしては弱肩であることが気になる。遊撃で使えないとしても二塁も穴なので良いが、伸び悩む二遊間の一員から抜け出せるのかは疑問。
3位山﨑はやや疑問。3巡目の後半であるから先発型投手の候補はかなり減少していたとはいえ、2021年ドラフトで柴田を3位指名した時のように実績の少ないリリーフタイプをこの順位で指名することはリスクが大きい。柴田はわずか3年2登板でチームを去っている。逆に4位増居は安定感抜群のトヨタのエース左腕でよくこの順位で指名できたという印象。3位と4位をセットで見れば悪くない指名。
5位鈴木は高校1年からエースナンバーを与えられた東海大甲府の左腕だが、チームを甲子園に導けず、3年間制球難がついて回った。フォームが綺麗なのに制球難が中々改善しないことから、NPBで改善できるのか疑問はあり、個人的には育成指名相当の選手と思うが、事前報道されていた調査書数からしたらこの辺りで指名したのは止むなしか。
7位飯田は150km中盤を投げられ、今年は10試合無失点の成績を残した、来年すぐ使えるオールドルーキーのリリーフ。都市対抗予選以降登板がないため何らかの小さな故障があった可能性があるが、目処が立っているがゆえの指名とみる。
支配下では、社会人センターの大森や天井の指名も検討の余地があっただろうが、既に7名指名しており、松川の指名はセンターの補強も兼ねられる可能性があるので、減点ポイントにはならないだろう。
育成指名は高卒左腕の小宮のみ。小宮は球速のアベレージは140kmに届かない程度であり、長い目で見る必要があるが、夏の神奈川県大会での湘南学院油田との投げ合いを観戦した際、直感的に目を惹く物はあった。昨年高卒投手を一切指名しなかったことを踏まえれば良い指名。ただ、もう1人くらい高卒内外野手や独立リーグ野手の指名を検討しても良かった。ソフトバンクが育成4位で指名した大橋を先んじて指名したり、指名漏れの中からは、武蔵ヒートベアーズ高橋、富山GRNサンダーバーズ瀧本、東京実嶋崎の指名もあり得たと思う。佐野日大の井上等の高卒スラッガーの獲得の余裕までは流石になかったか。
7位 西武 80点
古賀に次ぐ2番手捕手が炭谷という捕手層の薄さを鑑みれば、スローイングに不安がある等NPBで捕手として起用できるか一抹の不安が残るにせよ、今ドラフトNo.1捕手小島を公言して単独1位指名したことは良かった。仮に捕手として使えないとしても高校時代は内野の経験もあり、コンバートも可能。とはいえ、今回は育成指名をかなり積極的に行い7人指名したことを踏まえれば、今ドラフトは捕手の有力候補に乏しかったとはいえあと一人捕手を指名しても良かったのではないか。福島レッドホープスの菅原は指名に値する捕手だったと思う。
2位岩城、4位堀越は大学球界で実績のあるリリーフだし、実際リリーフも必要なチーム状況ではあるのだが、近年隅田、武内の指名に成功しているとはいえ高橋、今井、そしてゆくゆくは平良もポスティングやFAすることが予想されるチーム事情を考えるとどちらか一方は先発型の投手にするべきだった。2巡目指名時点で櫻井、伊藤、島田、稲川らが残っていたわけで、岩城に行く必然性は無かっただろう。確かに投げているボールはここで挙げた4名より岩城の方がエグくはあるが…。
他方、4巡目時点では冨士は勿論、指名漏れした谷脇や遠藤等社会人先発を狙っても良かった。
3位秋山は長打のある大学日本代表外野手で素晴らしい指名。外野レギュラーが西川長谷川渡部で固まり始めたことで無理に1、2巡目を使わなくてもよくなり、適正順位で外野手を指名できるようになった。6位川田は50m5.7秒、1試合平均1盗塁以上を記録し、内野も守れるユーティリティ俊足社会人外野手。ベンチに1人いると便利なタイプではあるが、スタメン級の選手ではないため、昨年も支配下で大学生外野手を2名指名したことからすると、ここで捕手や先発型投手を拾いに行ったほうがよかったような気もする。
5位横田、育成1位新井、育成2位今岡はいずれも打力が評価され、いずれも支配下指名を予想していた高卒遊撃手。昨年のドラフト1位斎藤は早くも芽を出しつつあるが、源田、外崎の後継者を探すという視点からは引続き複数人の候補を競わせる必要があるし、遊撃手はコンバートもしやすいので、素晴らしい指名と言えよう。
支配下指名には若干疑問もあったのだが、育成指名が面白かった。
3位斎藤は四国アイランドリーグの防御率1位。正直支配下中位の指名もあると思っていたが、よくこの順位で指名できたと思う。max156kmを記録する剛腕で、先発よりはリリーフのほうが安定感があるが、先述の今年の指名事情からすると引続き先発に挑戦してほしい。
このように育成1位から3位までは支配下指名を予想していたレベルの選手だが、育成4位以下は完全にロマンに振り切った。育成4位浜岡は入団テストで合格した進学校川和出身の左腕。球威含め強豪校にまだ通用しない面があるが、素質は各種媒体で度々評価されている。育成5位平口は地方大学リーグの実績もあまりない左腕で時間がかかりそう、正直ノーマークだった。育成6位正木は東都3部リーグ上智大から初のドラフト指名のmax153km。独学でここまで来たらしいが、まだ投球として成り立っていないところもある。NPBのコーチングを受けてどこまで伸びるだろうか。育成7位安藤は昨年は長身剛腕投手として育成予想もありうるとして評価し、大卒1年目の今季徳島インディゴソックスでも登板があったが、野手転向に挑戦。同球団のアップした動画では柵越えを連発する姿が。西武球団も何か面白そうと思ったのか、ドラフト前々日に調査書を送り指名したらしい。
8位タイ 日本ハム 75点
25歳前後の主力が多く、当面全盛期の続きそうなチーム事情を踏まえれば、基本的にはどんなドラフトをしても許されるとはいえ、流石に外れ外れ1位とはいえ大川の1位指名に踏み切ったことは大きな減点要素。立石、平川と競合して外した後、先発型の大卒投手が多く残る中で、リリーフ専門の大川を指名したのは全くもって解せない。ドラフト1位の即戦力投手が抑えに回って成功する例は近年だと栗林や大勢の例があるものの、彼らも大学社会人で先発経験が多かった。リリーフもできる先発と、リリーフしかできない投手を同じ評価とすることが果たして妥当だろうか。かつて西武がドラフト1位指名した大石は、NPBでどのような成績を残したか。昨年日ハムが指名した浅利、山城は即戦力リリーフとして活躍できたか。ただ制球難を露呈していたのみである。日ハムの抑えは、現役ドラフトや育成上がりやトレードで十分賄えているのではないか。ドラフト1位でリリーフを指名する必然性なんてどこにもなかった。歴史に学べない球団は、きっと「大後悔」することになる。
支配下の2位以下は全て野手。昨年が投手ドラフトだったことを踏まえれば悪くはないが、だからこそ唯一の支配下投手指名は先発型投手とするべきだった。2位エドポロは大学通算11本塁打のスケールの大きな打者だが、プロに適応するには時間を要するだろう。やや高掴みの感があるが、冒頭に述べたとおり主力の年齢層を考えればこの程度の冒険は許されるか。3位大塚は1位予想も予想された大学No.1遊撃手なのでこの順位で獲得できたのは驚き。高校時代から守備に定評があるが、昨年指名された同タイプの山縣が早速1軍で活躍している中同タイプの指名は必須だったのかはやや疑問。4位半田は攻守にセンスある高卒遊撃手。1年夏からスタメンで、高校通算24本塁打、長打の割合が多い。5位藤森は外野も守れる明徳義塾の捕手。下級生時から低反発バットを非常に高いレベルで操っており、先輩の寺地同様早期に頭角を現すことも考えられる。進藤より下の年齢の捕手が不在の中良い指名だった。
育成1位常谷は投手としても起用された大卒の強肩遊撃手、育成2位横山も同じく投打の二刀流大学生で、仮に投手として大成しなくても野手転向も可能。
8位タイ 巨人 75点
岡本のポスティングを容認するのなら、今ドラフトで大卒三塁手が豊富なことからも立石指名が最良の策だった筈だが、1位は事前に公言の上、社会人左腕竹丸を指名。一本釣りであることもあり指名順位自体は適正だが、岡本の後継者としては中山や石塚、荒巻あたりに期待するということなのだろうか。確かに今季の巨人は戸郷が絶不調、井上や赤星もローテを守りきれず、信頼できる投手は山﨑とグリフィンのみ、田中将大を記録の為ではなく普通に戦力として起用していたことが疑われるレベルの厳しいローテ事情だった。しかもグリフィンはMLB復帰が有力である。とはいえ、ソフトバンクに次ぐ多人数の育成選手を擁する編成事情を踏まえれば、既存の選手から竹丸レベルの先発投手の1人や2人くらい見つけてくれなければ困る。竹丸は安定感はあるが、決してエースとしてローテの中心に君臨するレベルの球は投げておらず、編成上の代替性がある一方で、岡本を探してくるのはかなり難易度が高い。立石や松下、谷端の打撃はポスト岡本の期待をかけるに相応しいが、全員指名するチャンスがあったのに指名せず、いずれもセ・リーグ他球団に取られたのは判断ミスだろう。
2位田和はリリーフタイプのサイド気味の投手だが、変化球の曲がりが大き過ぎてNPBでは見極められそう。早稲田大ゆえ順位縛りがあったのかもしれないが、2位で指名するべき投手ではない。先発以上にリリーフは既存の育成選手の中から見出してくるべきだ。
3位山城はmax154kmの左腕で、球速は魅力だがコントロールという概念がおよそ感じられず、出てくるには時間を要するだろう。
上位3人で全て投手を獲得したにも関わらず4位に皆川が残っていたのは幸運だった。東都屈指のヒットメーカーで通算100安打を達成。打低になりやすい東都でこれだけ高打率を残し続けられる打撃は期待できる。ライトが主戦場もセンターも問題なく守れる肩脚を有する。センター不足の救世主になるかも。
5位小濱は中央球界では無名だが沖縄電力所属の高卒6年目社会人遊撃手。ただ、近年毎年の様に門脇、泉口、浦田と獲得してきて更に彼を獲得する必要が有るのかはよく分からない。
6位藤井は支配下唯一の高校生指名。高校屈指の長距離砲三塁手であり、石塚と競わせたい。支配下は即戦力補強が中心になった感も、今年の高校生の不作ぶりを考えればやむを得ないか。
育成1位冨重はBC神奈川で夏まで防御率0点台、独立リーグ初の1位指名も取り沙汰された左腕だが、夏以降成績を落としたことと年齢もあるのか支配下指名すらなかった。1年回り切る体力が付けば先発ローテ候補になるかも。1年目から支配下登録されないと厳しい立場。
育成2位林は立正大のリリーフ専門の右腕だが、東都2部でも結果を残せず、制球も怪しい。最速も149kmにとどまり時間がかかりそう。
育成3位松井は今年の高校生の中では上位の捕手。現状1軍の捕手陣は固まっており、高卒捕手を長い目で育成する余裕がある。
育成4位河野は昨年は春秋ともリーグ戦の防御率が1点台で注目されたが最終学年で成績を落としたサイド気味の愛知学院大学の左腕。
育成5位知念は昨年イースタンの首位打者ながら指名がなく、今年は長打力を増した反面諸指標が下落していたが、辛うじて指名があった。2年間のイースタンの成績は素晴らしく、2軍でやることはもう無いので、あとは1軍で通用するような飛び抜けた武器があるかが問題となりそう。盗塁成功率の低さは改善したい。
10位 オリックス 65点
上位で高校生を指名するのが好きな球団であることは承知しているが、それを踏まえても1位藤川は高掴み過ぎる感はある。max153kmの球威は魅力だが、結局甲子園には出場できなかったように、宮崎県内でも圧倒的な投球を見せられていたとは言い難い。あって3位、4位程度が妥当と思っていただけにかなり驚いた。
2位森は高1秋の地区大会で見せた150km連発の投球が衝撃であったが、最高学年になってチームメイトの中野に安定感では劣りエースナンバーを譲る等伸び悩んだ。それでも素質が高く評価したということだし、オリックスは同じく高1からやや伸び悩んだ感のある宮城をドラフト1位指名してエースに育てた実績もあるからこその指名だろう。
3位佐藤龍は昨春センバツ優勝投手、当時のエースは石垣ではなく佐藤龍であった。このまま成長していればドラフト1位確実とも思われただけに高2夏のトミージョン手術は残念だったが驚異的な復帰の早さで今夏登板。自己最速も更新する等投げられる姿を見せられたことがこの指名順位に繋がったと思う。
4位窪田は身体能力だけで野球をしている感は否めないが、140km台中盤を投げられる投手兼センター。夏の北北海道大会を見る限り、野手のほうが可能性はあるように思われる。
ここまで指名したのはいずれも前評判の高かった高校生であり、1位2位はやや高掴み感はあるが、この4人を全員獲得するには上位4位を使わざるを得なかっただろう。しかし、大学生野手が豊作の今ドラフトで上位4人を全て高校生で固めたのは流石にやり過ぎの感がある。遅くとも2位指名の時点で谷端は残っていたのだから指名の余地はあった。
5位高谷は3年時は結果を残せず4年春は登板機会が乏しかったが、4年秋に先発で大活躍した北海学園大学のmax153km右腕。しかし、セットで球速が低下する弱点があり、4年秋に残した数字程の信頼は置けず、指名順位としてもこのあたりが適正だろう。
6位石川ケニーは明秀日立時代中軸兼左腕として甲子園でも活躍し、亜細亜大学を中退して米大学に挑戦した。現在も投打両方で高い能力を発揮している。来夏のMLBドラフトを待つ状況は佐々木麟太郎と同様で、入団に至るかは何ともいえないが、この順位でリスクを冒すのなら許容範囲。
7位野上は明秀日立の捕手。入学時から評判の選手だったが、2年生時には捕手を外されていたようにリード面や捕手としての思考はまだ未熟な面があるが、打力には確かなものがある。
育成1位三方は右打ち外野手の長距離砲だが、BC栃木での成績を見る限りNPBでは相当コンタクトに苦しみ低打率を残しそうなタイプ。育成で指名されそうな典型的な一芸選手である。4位指名窪田も含め、右打ちの外野手は確かに補強ポイントではあるものの、どちらかは即戦力型の選手が欲しかった。育成2位シャピロマシュー一郎は体格、投球とも高い素質を感じるものの、大学時代の登板機会は少なかった。
育成3位中西は支配下育成通じて唯一の内野手指名。NPBで遊撃を守れるかはかなり疑問である。サード宗が攻守指標共にチームの足を引っ張る状況で、西野もチーム最高齢野手であり、控え遊撃手の層も薄く、大里も怪我で育成落ちとなることを踏まえると、今ドラフトは強打の即戦力内野手と二遊間の即戦力の指名が共に必須だったが、どちらも達成できなかったことは大きな減点要素。社会人二遊間を支配下で指名する余裕がなかったとしても、埼玉武蔵ヒートベアーズの高橋や徳島インディゴソックスの池田は育成でも指名できたはず。
育成4位渡辺一生に関しては、左打者の内角を攻められない欠点はあるものの、大学日本代表左腕であるしまさか支配下での指名がない&育成で指名が可能とは思わなかった。実力的には美味しい指名だが、素行故に社会人野球の内定が無かったとの噂も耳にしている。単なる噂だったということで済めばよいのだが。
その他、リリーフの左右に拘らず、球に力のある選手を重用する球団であるとはいえ、左腕の指名が渡辺一生だけなこと、今年もリリーフのトミージョン手術者が多発したにも関わらず、近年行っている支配下下位での社会人投手の指名を行わなかったことと気になる減点要素は多い。
11位タイ ソフトバンク 60点
様々な意見があるだろうが、米スタンフォード大在学中の佐々木麟太郎の1位指名については、否定的な見解を申し上げたい。戦力外予想でも述べた通り、今年は支配下野手の明らかな戦力外候補が牧原巧汰くらいしかおらず(なお実際にドラフト後育成落ち)、ドラフトで指名した野手が来季開幕から居なければならないチーム事情ではないことは確かである。しかし、ドラフトは来季だけでなく一定の将来を見据えて指名するものであり、そもそも入団してくれる確実性が低く、米球界のドラフト待ちの選手をドラフト1位で、競合してまで指名する必要はあったのだろうか。これがオリックスのように石川ケニーを6位で指名するなら理解はできるのだが。
スタンフォード大1年目の成績が打高リーグにしては宜しくなく、守備に期待の出来ない打撃特化型の選手としては来夏のドラフト指名は厳しい、そうすれば日本球界に興味を示す可能性もある、との見通しだろうが、仮に佐々木麟太郎が来季米大学球界で成績を著しく向上させた場合ドラフト1位指名の無駄遣いに終わる可能性がある。
今季のソフトバンクの課題は、他のポジションに比べ明らかに攻撃力の低い捕手の補強と、先発ローテの軸が生え抜きではない上に30歳を過ぎた投手ばかりでK/BBの高い優秀な若手先発が不足していることから奪三振能力の高い即戦力型先発の補強にあったが、前者は行われず、後者は行われたもののやや高掴み感のある指名だった。
2位稲川は、大学1年生から先発として活躍したが、最終学年を前に怪我があり、春のリーグまでは指名が怪しい状況だった。秋にはフォームもこなれてきて復調し、12球団最後の2位指名と考えれば悪くはなかった。しかし、3位鈴木は先発として成績に抜群の安定感はあるものの、最速、平均ともあと3kmずつは向上させたい。同じサイドスローでも津森のような剛腕タイプとはまた異なる。個人的には下位指名と思っていたし、この種のタイプをソフトバンクは評価しないと思っていた。村田で失敗したばかりでは?4位相良も育成指定評価の投手。3年生時は光る場面もあり地元球団中日も注目していたが、4年生時の成績は平凡。地方リーグではある程度飛び抜けた成績を求めたいところだが…。
5位高橋は社会人三塁手で、社会人内野手ではNo.1の長打力を誇るし、この順位で獲得できたのは儲け物。しかし、ホークスのサードは栗原や野村勇のいる激戦区。これなら社会人捕手を指名したほうがマシではなかったか。萩原、有馬、松山と候補はいた筈だ。来年は渡部、前嶋と大学生に有力な捕手がいるとはいえ、確実に指名できる保証はない。まさかとは思うが、高橋に大学時代以来の捕手再挑戦させるというプランでも描いているのだとしたら、いよいよソフトバンクのスカウティングも焼きが回ったな、という印象である。育成1位の池田は高校生屈指の捕手で支配下指名相当の選手だが、来季に向けた即効性はない。
育成2位江崎は中央球界では無名も、1年夏から福井工大福井で正遊撃手で、小柄ながら攻守にセンスがある。育成4位大橋も1年夏から正遊撃手。50m5.9秒の俊足が光る。なお、遊撃手については昨年庄子、石見、宇野を指名し、特に石見と宇野は想像以上の成長曲線を描いており、支配下での指名は不要との判断は誤りではない。育成3位大矢はサイド気味の腕の位置からmax155kmを投げる。昨年の川口のように即戦力として1年目から支配下登録されるだろう。そして1年目のオフに育成落ちするところまでがセットである。
育成5位鈴木はクラブチーム所属の24歳外野手。企業チームではなくクラブチームなら社会人カテゴリからも育成指名が可能とはいえ正直ノーマークだった。スイングスピードが速く、都市対抗1次予選で4試合連続本塁打の長打力がある。育成7位エミールプレンサも長打力が魅力のドミニカ人高校生。幸福の科学学園高校では、低反発バットとは思えない圧巻の打球を飛ばしており、作新学院の投手からも鋭い当たりを放っていた。育成6位長崎は滋賀学園で下級生から活躍していたが、夏の滋賀大会の投球を見て指名があるとは思わなかった。球速もあと10kmくらい向上させたい。育成8位大山は準硬式出身の右腕。硬式球への4年ぶりの適応も含め、2年目からが勝負になってくるだろう。
11位タイ DeNA 60点
佐々木麟太郎の指名についてはソフトバンクの項で述べた通り。しかも、ソフトバンクと異なり直近の野手補強の必要性は高く、結果的に抽選を外したからといって看過できない。DeNAはレギュラー陣の打力は高いものの、控えとの努力の差は長らく課題であり、正三塁手宮崎の後継者探しも急務である。宮崎が故障したら三塁を守るのが筒香だったり、2軍での三塁守備率8割台の井上では厳しいものがあり、守れて打てる強打の三塁手を是非とも獲得したいところだった。
本来DeNAが1位指名すべきだったのは松下である。仮に立石で多球団の競合となることを避けたいとしても、三塁守備もよく、六大学で本塁打を量産した選手をなぜ指名しない。指名できないのか、指名したくないのか、指名する度胸もないのか。ヤクルトと競合してでも獲得するべき選手だった。非常に残念でならない。外れ1位指名の小田は一塁手で、中距離打者として高い能力を有する。しかし、オースティンが退団するにせよ、筒香、佐野、井上等がいる一塁にさらに小田を獲得するとダブつきが気になる。三塁も守れるかは諸説あるところだが、小田が三塁を守れることに懸けるより素直に松下を指名しておけばよかったのでは。
2位島田はmax155kmを誇るが、東都1部での成績は平凡で、即戦力というより時間のかかるタイプ。1位候補に推すメディアもあったが、実際はこのあたりが適正順位の印象。3位宮下は強打の遊撃手で、二三塁も守れる。大学2年時は大学日本代表に選出されたこともあるが、その後伸び悩んでいる印象で、指名予想に含めるか随分悩んだ。能力は高くても試合で力を発揮できない傾向があるように思われ、下位指名が妥当の印象。4位片山は大卒社会人5年目の左腕。本来は2022年ドラフトの目玉となるべき存在だったが、度重なる故障で指名漏れが続いてきた。全盛期の球威は失われたものの熟練の投球が光るが、恐らく次故障したら選手生命が終わるだろう。左腕不足が顕著なチームにおいて即戦力投手を指名することは誤りではないが、先発ローテでフル回転させられるかは体調面含めて疑問が大きい。大阪ガスの本間を指名したり、巨人が育成1位指名した冨重を指名したほうが良かったのではないか。リリーフタイプにまで視野を広げるなら、エイジェック谷内やJFE西日本岩本の選択肢もあった。左腕に拘らないなら、日本新薬遠藤や日本生命谷脇も有力であったし、この時点では冨士もまだ指名できた。
5位成瀬は社会人遊撃手として一定の評価をされてはいたものの、引っ張って強い打球を打つことができないし、長打もない。昨年課題の打撃が覚醒したと思えば今年は打撃成績が下落している。また、守備範囲の広さは魅力だが、足の速さを盗塁等の走塁面に活かせていない。個人的には浦林、秋山ら他に評価していた社会人遊撃手はいただけに、成瀬を選択したことは残念である。
宮下、成瀬の指名は、遊撃を固定できず、昨年指名した加藤も現状1軍で通用しないことを踏まえてのことと思われるが、いつになったら遊撃課題は解決されるのだろうか。
支配下指名が5人に留まったが、左腕不足の状況及び昨年センターを守れる外野手の指名ができなかったことを鑑みれば、6人目の指名枠をそこに使っても良かったように思う。左腕については、社会人なら先述のとおり、大卒左腕はこの時点ではめぼしい候補が残っていなかったが、高卒左腕なら吉川や江藤の指名を考慮してもよかった。センターについては、社会人なら先述の大森、天井は勿論、創価大の大島も後方の打球処理のセンスの高いセンターであり、狙い所だった。
育成1位の清水は京都国際で木製バットを用い長打を放っていた三塁手。京都国際出身の野手で大成した者が居ないことが少し気になるが、補強ポイントには沿っている。
北海道鹿部町*伊藤選手の出身地
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