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本記事は「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」の予想になります
2026年7月25日土23:25〜(現地時間15:35)の出走になります
他の予想のまとめは以下にまとめていますので是非!↓
https://www.love-fighters.website/horse-racing-summary-2026/
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス総評
アスコット競馬場を周回する2390mのコースで行われる。クラシック世代と古馬が混合で争う欧州中長距離の競走としては、凱旋門賞に並ぶ最高峰のレース。ほぼ毎年日本から参戦がある凱旋門賞に比べ参戦馬のない年も多く報道は薄めだが、日本馬勝利となれば凱旋門賞制覇に匹敵する大快挙となる。今年は日本からマスカレードボールとヴェルテンベルクが参戦する。日本馬の過去最高着順は2006年のハーツクライの3着。直近では2019年のシュヴァルグランの6着がある。2000年以降日本馬の挑戦パターンは3歳馬が日本ダービー連対から臨むパターンか、古馬がドバイシーマクラシック連対から臨むパターンに絞られているが、今回マスカレードボールはQE2世カップから、ヴェルテンベルクは天皇賞春からの参戦であり、前例が参考にならない。
コースはほぼ三角形で高低差は約20メートル。これは凱旋門賞の行われるロンシャン競馬場の約2倍であり、並大抵のスタミナでは乗り切れない。そのため例年は前傾ラップとなりがちだが、昨年はカランダガンがドスローの後傾ラップで制する異例の展開となった。ジャパンカップで接戦を演じたカランダガンとマスカレードボールが人気を集めるだろうが、昨年覇者でありコース実績もあるカランダガンが圧倒的に有利であり、比較的平坦に近い府中やシャティンを得意とし、血統的にもスピード優位なタイプであるマスカレードボールは極めて危険な人気馬と見る。例年の前傾ラップなら天皇賞春でクロワデュノールに迫ったヴェルテンベルクのスタミナが生きてくるだろう。快挙を果たすとしたらむしろこっちかもしれない。また、3歳馬の斤量の優遇が大きいが、近10年の傾向をみるに、英ダービー、愛ダービー、英オークス、愛オークスのいずれかを制していなければ本レースを勝てない。他方で、これらのレースを制している馬であっても惨敗する例もあり、近年では英ダービー覇者のアンソニーヴァンダイクのブービーや英愛ダービー2冠のオーギュストロダンの最下位が挙げられるため、3歳馬に全幅の信頼を置くのは危険なレースといえよう。なお、ここ10年前走3着以下の馬による勝利はない。
少頭数のレースになることが多いため日本競馬程枠順を気にする必要はないが、中枠が良く、極端な外枠はやや不利。
本命
カランダガン
本命。昨年の本レース覇者であり、全世界を見渡しても現役最強クラスの芝中距離馬である。昨年はドバイシーマクラシックでダノンデサイルに敗れ、コロネーションカップでヤンブリューゲルに敗れるなどG1で4戦連続の2着だったが、その後サンクルー大賞では上がり33.7秒を記録し一昨年の凱旋門賞2着のアヴァンチュールに3馬身差で勝利、昨年の本レースでは5頭立てながらヤンブリューゲルにリベンジし、レベルスロマンスやカルパナら欧州実績馬にも勝利。更に英チャンピオンズSでもオンブズマンやドラクロワを破り、G1で勝ちきれない印象を払拭し、欧州年度代表馬に選出され、ジャパンカップに乗り込んだ。
ジャパンカップ当時は、多頭数競馬の経験がない、日本のG1で好走する外国馬は香港競馬での実績があるところ本馬は香港の経験がない、サドラーズウェルズの直系であり恐らく日本の馬場は向かない、昨年も欧州最強マイラーチャリンがマイルCSで5着に敗れたこともあり、欧州馬にとって日本の高速馬場はまだまだ高い壁、マスカレードボールやダノンデサイルのコース実績や適性を押しのけて勝つことは考えにくいと数々の不安要素を挙げ、穴評価に留めたが、蓋を開けてみればレコード決着に対応してマスカレードボールとの接戦を制し、外国調教馬として20年ぶりのジャパンカップ制覇を果たした。
今年はドバイシーマクラシックから始動し、中東情勢を鑑み日本馬が軒並み回避したとはいえ昨年のリベンジを果たして1着。前々走コロネーションカップでは嵐の中の重馬場に苦しみ1着ベイシティローラーから40馬身以上も離される衝撃的な大敗を喫しG1の連勝が5でストップ。状態が懸念されたが、前走サンクルー大賞では8頭立ての最後方追走から大外を回し上がり最速32.67秒の末脚で全馬まとめて差し切って連覇。いつもの勝ちパターンに持ち込み着差以上の圧倒的パフォーマンスを見せた。
昨年と同じローテで昨年優勝した舞台に戻ってくること、前々走は特殊な条件すぎて度外視してよいパフォーマンスであること、完全アウェーで不安要素の多かったジャパンカップですら難なく制したことを踏まえれば、本馬がほぼ絶対的な本命と見て差し支えないだろう。
対抗
カルパナ
対抗。昨年の本レース2着馬。本レースと同じアスコット2390mの周回コースで開催される英チャンピオンフィリーズ&メアズSを2連覇中であり、アップダウンのあるこのコースを大得意としている。なかなかG1を勝ち切るには至らないが、7着となった凱旋門賞を除いて生涯馬券内100%の安定感を踏まえると軽視はできない。前々走G3アストンパークSでは唯一の牝馬ながら他馬より重い斤量を背負ったが3着以下を11馬身離し、2着馬に迫られたもののクビ差振り切った。前走ハードウィックSではジアヴェロットに僅かに先着を許し2着。昨秋のセプテンバーS、凱旋門賞に続いてジアヴェロットに敗れたものの、今回は勝ちに等しい内容であり、本レースにジアヴェロットの登録はなく、したがってジアヴェロットが本馬を徹底マークしてくることもないから、この点は懸念しなくて良いだろう。
穴
マスカレードボール
穴1。左回りでは枠順もペースも関係ない抜群の強さを見せ、恐らく現時点では中距離日本最強クラスの力がある。アイビーSで1分45秒7のタイムで優勝、共同通信杯では上がり3位の33.7秒で1着、日本ダービーでは8枠17番と外枠であったにも関わらず上がり2位33.7秒を使って2着、秋天では古馬との初対決でドスローからの上がり勝負で着差のつかない特殊な展開だったが上がり3位の32.3秒で1着。ジャパンカップでは逆にレコード決着となり、カランダガンとマッチレースの末上がり2位タイの33.4秒で惜しくも2着となった。なお、この時も7枠15番で決して枠には恵まれなかった。加速し始めがあまり良くない反面長く極上の脚を使えることもあり、誰が騎乗しても直線の長い府中では抜群の強さを見せている。年明けは中東遠征、大阪杯と二度予定が流れたが、初の海外遠征となるQE2世カップで始動しロマンチックウォリアーの2着。
ホープフルSでキャリア唯一の惨敗となる11着に敗れたことに代表される右回りの対応も、皐月賞では同じ舞台で上がり2位タイの33.9秒を使い3着、QE2世カップでも道中の位置取りが後方すぎるという課題はあったものの上がり最速の末脚で2着と一定の克服が見られたように思うので今はそこまで問題にしないだろう。少なくともカランダガンより前でレースを進めたいところ。
しかし、総論で述べた通り本レースのような起伏のあるコースは初であり、前走で海外遠征を経験したとはいえ欧州への遠征の難易度は香港とは桁違いであることから、初体験の斤量61キロも相まって思いもよらぬ惨敗のリスクもある。中枠を引けたのは絶好だがよくてハーツクライに並ぶ3着までとみる。
ベンヴェヌートチェッリーニ
穴2。フューチュリティトロフィーでは2着アクションに2馬身以上差をつけられて5頭立ての3着に敗れたものの、3歳になり距離を延ばすと、英ダービー前哨戦のチェスターヴァーズを4馬身以上の差で圧勝。しかし、続く前々走英ダービーではスタート時に脚が引っ掛かりまともにレースにならず、後にノンランナー扱いになった。前走愛ダービーでは英ダービーを快勝したクリスマスデーに2馬身差近くの差をつけて快勝。現状2400m近辺では現3歳で最強クラスの力を有するが、総論の通り3歳馬に全幅の信頼を置くのは危険であるし、昨年1着2着で舞台適性も証明済みのカランダガンとカルパナの双方を上回るのは容易くないだろう。良馬場でこその馬で、万一雨が降るなら嫌いたい。9頭立てとはいえ大外枠なことはやや気になる。
大穴
ヴェルテンベルク
大穴。オープン入り後はチャレンジカップ9着、京都大賞典7着、ステイヤーズS6着、ダイヤモンドS4着、前走天皇賞春では上がり最速の末脚であわやクロワデュノールを交わして勝利したかにみえた僅差の2着。距離を延ばしたほうがよい結果が出ていることは認識していたが、ステイヤーズSは前走4着以内の馬が1頭もいないという歴史的低レベルであり、ダイヤモンドSの好走は内枠の利に恵まれたもので、京都競馬場では5戦して一度も馬券内がなく、大外枠となったことからノーマークとしていたが、予想を大きく覆すハイパフォーマンスだった。阪神大賞典で抜けたパフォーマンスを見せていたアドマイヤテラに先着したことも高評価したい。前半のペースがある程度流れると周囲のスタミナ切れをよそに末脚を使えるタイプであり、昨年同様に上がり最速の末脚で春天2着としたビザンチンドリームが凱旋門賞5着と健闘したように、タフなコースで最後に追い上げてくる可能性はある。ただ、欧州競馬は日本よりもスローな展開になることも多く、地力を覆すほどの展開利は期待しづらい。
消し
ミニーホーク
消し。英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを3連勝して臨んだ昨年の凱旋門賞で2着に入ったが、その後G1を勝てておらずやや物足りない。BCターフでは1着エシカルダイヤモンドから4馬身差の6着だったが、そのエシカルダイヤモンドはドバイシーマクラシックで通用せず。G2ムールズブリッジSを勝利するものの、前々走タタソールズGCでは1着アルマカムから9馬身差の5着。アルマカムはG1初勝利であり、2着ベイシティローラーも後にコロネーションカップでカランダガンに勝利するとはいえ当時はまだバイエルン大賞を勝っただけの馬で、ここまで完敗した内容には不安が残った。前走プリンスオブウェールズSでは昨年の凱旋門賞1着のダリズやタタソールズGC1着アルマカムに先着したものの、1着オンブズマンには4馬身差の完敗。2000m近辺の距離を得意とするオンブズマン有利な条件のレースであることを加味しても物足りなかった。
ゴリアット
消し。一昨年の本レース覇者。昨年は一昨年ほどの安定感がなく、バーデン大賞こそ優勝したもののQE2世C9着、サンクルー大賞5着、BCターフ11着等戦績に安定感を欠いた。香港ヴァーズでは持ち直したもののソジー及びジアヴェロットの後塵を拝する3着。年明けはアミールTで始動しジアヴェロットに先着したもののディープモンスターに敗れ2着。前々走シャンティイSでは後のサンクルー大賞2着クアリフィカーを下した。前走ハードウィックSではジアヴェロット及びカルパナに先着を許し3着。ラストで鐙が外れて追いきれなかったことを加味するとしても勝ち切れたかは何とも言えないところ。総論で述べた通りここ10年前走3着以下の馬による勝利はない。
一昨年の実績はあるものの、全盛期を過ぎた感は正直否めず、今年は3戦とも前哨戦レベルのG2を使っている。ジアヴェロットはドバイシーマクラシック3着でカランダガンに完敗しているし、ソジーやディープモンスターもロマンチックウォリアーに勝てていないレベルの馬であり、ここに勝ちきれないようではカランダガンと勝ち負けするレベルとは言えないだろう。
ランボーン
消し。昨年の英愛ダービー2冠馬だが、その後G1を勝てていない。英セントレジャーは4着、コロネーションカップは3着。本レースの前哨戦となる前々走ハードウィックSはG2とは思えないほどメンバーが揃ったとはいえ11着は流石に負けすぎ。前走サンクルー大賞は5着で多少持ち直したが、ここでは勝負にならないだろう。総論で述べた通りここ10年前走3着以下の馬による勝利はない。5月のハクスリーSのように逃げ切れれば別だが、本レースのメンバー構成ではまず無理だろう。
場違い
アクション
場違い。フューチュリティトロフィーで2着に入りベンヴェヌートチェッリーニに2馬身以上先着したのは昔の話。英ダービー、愛ダービーともブービーに敗れ、結局キャリアでの勝利は未勝利戦の1勝だけという地力は勿論、距離が伸びれば伸びるほど戦績が悪化しており2400mへの距離適性にも疑問がある。ランボーンの弟ではあるのだが、父が違う以上距離適性が異なっても何らおかしくはない。走るごとに成績が悪化しているとも言えるので単に早熟だったという可能性もありそうだが…。本馬を本気で復活させたいならマイルのレースに出してあげるべきだが、そうしないということは同厩舎のベンヴェヌートチェッリーニのペースメーカーにでもするつもりだろうか。総論で述べた通りここ10年前走3着以下の馬による勝利はない。
北海道鹿部町*伊藤選手の出身地
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