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ジャパンダートクラシック2026
羽田盃、東京ダービーに続く3歳ダート三冠の最終戦も三年目を迎える。舞台は東京ダービーと同じ大井2000m。過去2年は羽田盃、東京ダービーに参戦していない馬が勝利(前走はケンタッキーダービー及び不来方賞)しており、昨年は三冠を狙ったナチュラルライズが2着に敗れた。今年は羽田盃、東京ダービーの二冠を制したフィンガーが米G1パシフィッククラシックに遠征し最下位11着に敗れたあと検疫明けで強行参戦する模様で取捨選択に悩みそうだ。大井2000mのG1、jpn1に共通することだが、最内枠は不振傾向にある。以上を踏まえて、本命は臨戦過程、勝ち方とも昨年のナルカミを彷彿とさせるイッテラッシャイを、対抗には良馬場なら差し届きそうなシルバーレシオを推す。穴にチェリヴェントとフィンガー、大穴としてワンダーディーンを挙げたい。パイロマンサーは距離が長すぎるのと最内枠が厳しく、ロックターミガンは成長力が足りなさそう。地方勢の出番は無さそうだ。
イッテラッシャイ
本命。ヒヤシンスSや伏竜Sではダノンバーボンやドンエレクトスに及ばずそれぞれ3着、4着に敗れたが、その後1勝クラスを逃げ切り勝ちすると、鳳雛Sでは後に3勝クラスまで突破するビービークローサーを下し逃げ切り勝ち。前走不来方賞でも逃げ、2着ロックターミガンに6馬身差、3着シーズザスローンに10馬身差、4着リアライズグリントに20馬身差をつける圧巻のパフォーマンス。稍重馬場だったとはいえ、コースレコードに0.1秒差に迫る2分0秒9を記録し、逃げたにも関わらず上がり最速タイの末脚で直線で寧ろロックターミガンを突き放す完勝で、羽田盃及び東京ダービー組を圧倒。逃げの形を固め距離延長したことで1戦毎にパフォーマンスが向上しており、本レースの大本命と評価する。昨年のナルカミも不来方賞を逃げ切りで圧勝して本レースを制している。鞍上戸崎は不来方賞からの継続騎乗で、二冠馬のフィンガーではなく本馬を選択した。
シルバーレシオ
対抗。新馬戦は芝で6着も、次戦の未勝利戦でダートに転向すると9馬身差の圧勝。しかし、その後は優れた末脚を見せるも勝ち切れないレースが続き1勝クラス突破に4戦を要した。東京ダービー優先出走権をかけたユニコーンSでは1勝クラスで敗れたケイアイアギトやソルチェリアにリベンジし、上がり2位に0.6秒差をつける上がり最速36.1秒の末脚で直線入り口で早々に先頭に立った2着メルカントゥールと共に抜け出し最後はクビ差交わすと、3着ケイアイアギト以下に4馬身差をつけたが、稍重馬場にも関わらず昨年の時計より0.7秒も遅い勝ち時計だった。前走東京ダービーでは、1勝クラスでの戦いぶりを見る限り末脚で差し切れるか確実性を欠くものの、他のJRA勢3頭は前走羽田盃で激しい先行争いをしていたことから差し馬である本馬に展開が向くと予想して本命指名し、前傾ラップのハイペース戦の中実際飛び抜けた上がり最速を記録したが、1と4分の1馬身及ばず2着。東京ダービーは重馬場で行われたが、仮に良馬場であれば1着フィンガーを差し切っていたのではないかと思われる勢いだった。
末脚は抜けたものがあるが勝ち味にやや遠いという課題はあるものの、馬券内候補としては一番堅実そう。鞍上横山武は今年重賞勝利がないものの、良くも悪くも本馬は外を回して末脚に賭けるしかないので、騎手の腕はあまり問われない馬だろう。
チェリヴェント
穴1。1勝クラスでシルバーレシオと僅差の2着になるなど力は示していたが1勝クラス突破に3戦を要するも、前々走では6馬身差の圧勝で1勝クラスを突破。前走レパードSでは全日本2歳優駿覇者パイロマンサー、ユニコーンS2着メルカントゥール、青竜S覇者ドンエレクトス、1勝クラス2勝クラスを共に5馬身差圧勝し連勝中だったショウナンバンライら錚々たるメンバーに勝利、本レースの優先出走権を獲得した。
フィンガー
穴2。羽田盃と東京ダービーを制し3歳ダート二冠を達成し、三冠を狙う。新馬戦から3戦連続2着だったが、4戦目の未勝利戦で2着に1.9秒をつける快勝、ブルーバードカップで優勝したが、京浜盃ではロックターミガンに3馬身差で敗れた。距離が長いほうがよい馬であり、京浜盃から100m距離が延びた羽田盃では激しい先行争いを制し逆にロックターミガンに3馬身差をつけてリベンジし、更に距離が伸びた東京ダービーでは前傾ラップの超ハイペースを逃げ切った。しかし、2着シルバーレシオの猛追で1と4分の1馬身差まで迫られており、重馬場でなければ逃げ切れなかった可能性もあった。
前走では米G1パシフィッククラシックに日本馬として初参戦するも11着の最下位と惨敗。
帰国後の検疫が2週間前に完了したばかりという強行日程で本レースに参戦するうえ、従前の鞍上戸崎は本馬ではなくイッテラッシャイを選択しており、坂井に乗り替わり。前走の惨敗が馬の精神面に思わぬ影響を与えている懸念もあり、評価を下げた。もっとも、レモンポップのように国内であれば圧倒的に強い可能性もあるし、羽田盃、東京ダービーとも本命に推さなかったにも関わらず勝利していることから、今回も予想を覆してくる可能性はある。
ワンダーディーン
大穴。芝の新馬戦で4着となると次戦でダート転向、未勝利戦を8馬身差で勝利した。もちの木賞では全日本2歳優駿覇者パイロマンサーから半馬身差の2着、ポインセチア賞では羽田盃2着、東京ダービー4着のロックターミガンに半馬身差及ばず。その後中東に転戦し、サウジダービーでは道中ほぼ最後方にいたアルハラムに差し切られ完敗、カトレアS覇者の3着サトノボヤージュにすら及ばず4着となると、前走UAEダービーでは逃げていたシックススピードとのマッチレースを制し2馬身半差で勝利。しかし、中東情勢の影響からアルハラムは勿論、ケイアイアギト、ロックターミガン、ネッタイヤライら複数の日本馬も回避しメンバーレベルが低かった。前走ケンタッキーダービーはUAEダービーのメンバーレベルの低さから低評価としたものの、8着となったのは意外な健闘。父は皐月賞馬ディーマジェスティ、母もダート中距離馬、母父ワンダーアキュートはダートで1600mから2100mまでJpn1勝ち鞍のある距離を延ばしても問題なさそうな血統だ。
前走ケンタッキーダービーは2年前のフォーエバーヤングと同じローテであるが、ケンタッキーダービー以前は5戦無敗でケンタッキーダービーでも3着に入っていたフォーエバーヤングと同視するわけにはいかない。また、前述のとおり、パイロマンサーとロックターミガンに敗れたことがあるのも力不足を窺わせる。1週前追切では自己ベスト更新。
パイロマンサー
消し。昨年の全日本2歳優駿で本命に推し的中して以来の予想登場となる。
京都の新馬戦、1勝クラスもちのき賞を連勝すると、全日本2歳優駿ではタマモフリージア、ベストグリーンと接戦になりながらも勝ち切る。無敗で迎えたUAEダービーも本命視されたが、2着からも大きく離された3着に終わった。前走レパードSでは早めに抜け出すも最後に1着チェリヴェントに差され2着。しかし、ユニコーンSでシルバーレシオと共に抜けたパフォーマンスを見せたメルカントゥールや、ヒヤシンスS2着、伏竜S2着、青竜S1着のドンエレクトスに先着したのは力の証。
不安点があるとすれば距離と枠順。全日本2歳優駿は1600mのレースである一方、1900mのUAEダービーではメンコを外さずに走ったというアクシデントはあったものの、それ抜きにしても距離延長に疑問を抱かせる突き放され方だった。1800mのレパードSは思ったより距離が持った印象ではあるものの、チェリヴェントに差された負け方を見るに2000mへの距離延長はプラスに働かないだろう。また、総論のとおり鬼門となる最内枠を引いてしまったのも逆風だ。
ロックターミガン
消し。芝デビューの新馬戦の後半5ハロンのタイムが優秀だったことからクラシック候補として注目されたものの結局芝では目が出ずポインセチアSでダート転向。2着ワンダーディーンに終盤詰められたもののいきなり優勝した。京浜盃は逃げるアイリーズを2番手で追走し4角で先頭に立ち2着フィンガーに3馬身差をつけ勝利。しかし、羽田盃ではフィンガーにリベンジを許し2着となると、東京ダービーではフィンガーから8馬身以上離される4着。シルバーレシオには差されて先着を許した。前走不来方賞では先行するも逃げるイッテラッシャイに直線でさらに突き放され6馬身差完敗の2着。フィンガーのいた羽田盃、東京ダービー、イッテラッシャイのいた不来方賞と強力な逃げ馬のいる環境では苦しいタイプで、今回は両方参戦してくるため、最後に力尽きてしまうだろう。ここ2戦二桁体重増が続いているように馬体のコントロールにも疑問。前走より馬体重がさらに増えるようならさらに評価を下げたい。
サンラザール
消し。元々中央でデビューし、2戦目でフィンガーを破り未勝利戦を突破するも、1番人気を背負った1勝クラスは0.6秒差の5着に終わった。その後大井に転入。転入初戦のスターバーストカップではスタートから番手で先行、3角では先頭に立つと2着ロウリュに4馬身差をつける快勝で羽田盃の優先出走権を獲得した。羽田盃では中央馬と共に先行争いしようとした(しかも結局ついていけなかった)こともあって最後は垂れてしまい、スターバーストカップで破ったロウリュに先着を許し5着となったが、東京ダービーでは不利な最内枠ながら6着。もっとも、4着ロックターミガンからも5馬身半離される完敗であり、鞍上も距離が長いかもしれず直線で動かなかった旨コメント。前走でも東京ダービー12着のミルトイブニングに敗れ2着となった。今回も東京ダービーと同舞台であり、距離の懸念は残るため、上位進出は難しいだろう。
ロウリュ
消し。雲取賞、京浜盃共に地方馬最先着となったゼーロスにはハイセイコー記念と雲取賞で連敗しており、サンラザールにはスターバーストカップで4馬身差をつけられた。雲取賞ではゼーロスとアヤサンジョウタロは前で中央馬と正面から戦ったが、本馬は後方待機で最後に着順を上げただけであり、着順や着差以上に評価に値しない内容だった。しかし羽田盃はその後方待機策がハマり上がり最速38.3秒の末脚で追込み中央馬の一角リアライズグリントを上回る3着。ただ、これは相当展開が向いた面は否めない。その後東京ダービー15着、戸塚記念12着と2戦連続ブービーの不振に陥っており、まずは自身の走りができるようになることが先決だ。
エンドレスソロウ
消し。大井で3戦無敗で迎えたJBC2歳優駿で5着に入ると、雲取賞7着、羽田盃6着、東京ダービー7着。前走は戸塚記念でクレームドール、マロンソレイユに敗れ3着。地方勢では上位の力を誇る安定感はあるが、中央勢には明らかに及ばない。
マロンソレイユ
消し。2歳時はブリーダーズゴールドカップでベストグリーンに1馬身差の2着、アヤサンジョウタロには先着するなど一定の結果を残し、今夏は門別で北海優駿2着、王冠賞1着と活躍。前走戸塚記念では1着クレームドールには4馬身差をつけられるも、3着エンドレスソロウには2馬身半先着。エンドレスソロウはこの世代の南関東勢の中では上位の力を有するため、本馬も南関東勢とは渡り合えそう。中央馬と勝負するのは厳しいとしても、地方馬最先着は十分狙えるだろう。
アヤサンジョウタロ
消し。JBC2歳優駿は進路不利がありながらタマモフリージアやフルールドールと僅差の3着。全日本2歳優駿でも4着に入った。雲取賞は6着。羽田盃当時は地方馬のエース格とみていたが、大外枠も響いたか9着。その後、若竹賞でもコスモギガンティア、クレームドールに先着を許し3着と、地方勢の中でも序列が下がりつつある。
フォースメン
場違い。岩手で頭角を現し、ダイヤモンドカップでクラウンカップ覇者シーテープに4馬身差つけて勝利。東京ダービーでは中央勢と南関東勢の壁が厚く10着に敗れる(東京ダービー8着と9着の間にも4馬身の差がある)と、前走不来方賞では1着イッテラッシャイから23馬身離された6着。
アイリーズ
場違い。元々地方重賞でも全く通用していない馬。京浜盃では果敢に逃げたが4角で早々にロックターミガンに捉えられるとズルズル後退して最下位7着。羽田盃も事前に場違い予想したとおり12着。その後も若竹賞7着、戸塚記念9着と南関東勢のみでの争いでも全く通用していない。
ララメテオ
場違い。クラウンカップ3着、東京湾C1着も、優先出走権を獲得した東京ダービーには向かわず、その後黒潮盃5着、戸塚記念7着。本馬はシーテープに2度先着を許しているが、そのシーテープは後の東京ダービー10着で今回も場違い評価しているフォースメンに4馬身差で敗れている。加えて、東京湾Cまでの1700m以下のレースは安定していたが、黒潮盃や戸塚記念のような中距離レースでは結果が出ていない。
デンテブリランテ
場違い。ハイセイコー記念で11着、雲取賞9着。羽田盃の際は、1200mが適距離であり羽田盃出走は疑問と指摘していたところ、7着と健闘したものの、上がり3ハロン40秒以上要しやはり距離が長く6着との4馬身差に明確な力量差が現れていた。東京ダービーでも8着から4馬身離された9着。その後優駿スプリント賞で3着も、黒潮盃6着、マイルグランプリ5着。今回も地力と距離適性両面から勝負にならないとみる。
北海道鹿部町*伊藤選手の出身地
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